予知夢の力で未来改変!自分も好きな人も守るために、暗躍をはじめるのだけれど…この世界には秘密があるようで?
地上へ行けるようになる十三歳の誕生日前、私、リィル・クラッドは夢のなかの初恋の人『ルイス』が現実にいることを知ってしまった。名前も容姿も風を操るというふしぎな力も一緒。
夢のなかのルイスは『渡り鳥』と呼ばれる空を旅する集団にいて、約三年後には、ルイスの仲間は全滅していた。生き残るのは、ルイスと美女ひとり。しかも、その壊滅現場に、私の種族、海の使族のマークがあった……。
ルイスの悲惨な未来に私の種族が関わっているかもしれない。しかも、地上の人に恨まれている疑惑まで浮上する。
海の使族って、もしかして悪い人……?
教えられた歴史やイメージとずいぶんと違う。とにかく、このままじゃよくなさそう。
ルイスのためにも自分のためにも、未来改変を決意するけれど、ルイスは海の使族が好きそうではないし、なんだか黒い石という悪そうなものが登場したり、さらにはオと名のる「本当の世界から来た」という不思議な少年まで。
しかも、この世界をはじめたのは私だなんて、わけのわからないことまで言ってくる。
……とりあえず、未来改革はじめます!
海と地上を行き来するドタバタ恋愛ファンタジー(コメディ風)。
※主人公は(年齢的に)成長します。
挿絵付きです!(AI加筆)文字のみは投稿サイト様に掲載予定です
最新の更新
第一章 未来を変えるために【完結】
第二章 消えた世界
海の使族が定めた法ですべてが回っている世界、スカイリア。
空を見あげればドラゴンが舞い、海をのぞけば魚がダンスを踊る。
大陸はほとんどなく、海で遮断された世界に、『海の使族の許可なく海を渡ってはならない』がつきまとう。
そんな世界に、自由を求め、空を飛び回る『渡り鳥』と呼ばれる集団が存在した。
登場人物
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世界観・用語
世界の支配者として頂点に君臨する一族。
海を渡ってはいけないという法律を作り、人々をコントロールしている。海の加護を持つとされていて、海の力を自在に操ることができる。

自由に空を渡る集団の総称。
渡り鳥にはそれぞれ派閥があり、深く干渉し合うことはないが、些細なことで争いが起きることもある。
かつて海の使族の姫君が作ったとされる、世界治安維持部隊。
海の使族の管轄で動き、世界各地に基地を持っている。
逆五芒星をシンボルにしている。
街・地名

海の使族が住む街。海底にある。
海の中を割ってつくられているので、陸地と同じように生活ができる。
海の使族の力で守護されていて、宝石のように輝く貝殻が散りばめられている。世界で最も美しい街。

海の使族に近い街。島はヒトデを半分に折った形をしている。
物流が盛んで最も発展した街であるがゆえに、表の世界と裏の世界がある。
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