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今回おすすめするのは、映画化もされたあの有名作品です
- 泣ける
- 描写が綺麗
- 自動手記人形という設定

それでは、インパクトあったワードと一緒に、作品の魅力をご紹介していきます!
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 原作 あらすじ
『自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)』と呼ばれる代筆屋である主人公、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
彼女は代筆屋であるにも関わらず、感情がわからずにいた。
これは、そんな彼女が多くの人と出会い、言葉を交わし、文字を綴ることで、やがて本当に知りたかった言葉、「愛してる」の意味を知っていく物語。
「お客様がお望みならどこへでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン(上)
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、京都アニメーションによって行われた、小説の公募『第五回京都アニメーション大賞』大賞受賞作として誕生いたしました。
京アニ大賞は、Free!や中二病でも恋がしたい!といった有名なアニメの原作が誕生しているすごい賞です。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 原作小説 上巻 あらすじ
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、短編が積み重なり一つのお話になっている形式ですね。
上巻はその傾向が強く、お話がたくさんあるため、とくに好きなエピソードのあらすじをざっくりご紹介しますね。
小説家と自動手記人形 あらすじ
愛する妻と娘を亡くし、堕落した生活を送っていた小説家の元に、脚本を書かないかという依頼が持ち込まれる。
しかし、酒と薬に浸かっていた小説家には手の震えが残ってしまっていた。
そこで友人にいいものがあると提案され、やってきた代筆屋、『自動手記人形』。
彼女の名前は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
小説家の考えた物語を、ヴァイオレットが綴っていく。
そして、ヴァイオレットと関わっていく中で、小説家は忘れていた大切な人の姿を思い出す。
――嗚呼、そうだったね。
君はそんな、声で。
無邪気に僕を楽しませようと。
言ってくれたね。
約束してくれた。忘れていた。忘れていたよ。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン(上)
ヴァイオレット・エヴァーガーデン最初のお話です。
このお話を読んで、グッと心をつかまれました。
繊細で綺麗な描写で、胸にグッとくる言葉を使っています。
言葉選びが綺麗なお話なんですね。
小説は話し言葉とは違うから表現に気を配りなさいとよく聞きますが、私ははたしてそうだろうか?と思います。
人は、文脈もバラバラでわかりにくい話し方をよくします。でも、そういう不意に出てしまった言葉が、人を感動させることも多くあるのです。
このお話は、引用した部分のように、すごく途切れ途切れて、論文などのように文章としてまとまっているとは言い難いシーンもあります。ですが、ぐっと胸に響く言葉たちです。
きっとそういう言葉を、そういう表現方法を選んで使っているのだと思います。
前後で二重意味になる言葉という感じでしょうか。
たとえば、
――嗚呼、そうだったね。
君はそんな、声で。
無邪気に僕を楽しませようと。
ここは、君はそんな声をしていた、とも、君はそんな声で僕を楽しませようとしてくれた、とも読める、複数の意味を浮き上がらせる言葉です。
これが、「君はそんな声で無邪気に僕を楽しませようと言ってくれたね。忘れていたよ」
と表現されていたらどうでしょうか。同じ言葉を使っていますが、かなり受ける印象が変わると思います。
このお話は、文字で物語をつづること・整列された綺麗な言葉ではないからこそ、心に響くということを教えてくれます。やや詩的表現よりかもしれませんね。
それと、余白の使い方にびっくりしたお話です。紙の本でもこういう表現の仕方があるんだ!と思った一作です。
少女と自動手記人形 あらすじ
アン・マグノリアには世界で一番大好きな母がいた。そんな母が、病に罹り、死期まで数日が迫っていた頃、アンの家に自動手記人形、ヴァイオレット・エヴァーガーデンがやってくる。
母は手紙を送りたい人がいると言い、残り少ない命をヴァイオレットと二人で手紙を書くことに注ぎ込む。
自分よりも知らない誰かへの手紙を書くことを大切にする母に、アンはひどく傷つき、母は自分を愛してはいないのだと悲しみにくれた。
そして、母が亡くなって、ひとりぼっちになった誕生日。
アンの元には、一通の手紙と、プレゼントが届く。
『届かなくて良い手紙など、ないのですよお嬢様』
ヴァイオレット・エヴァーガーデン(上)
これもほんっとうにいいお話です!
このお話を好きな方は多いのではないかなぁと思ます。
最後が本当にボロボロ泣いてしまうくらい、感動的です。
このお話のポイントは、「好き」の気持ちでこじれていくという、本当に上手くて悲しくてでも愛おしい、そんな物語です。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの中で、一番好きなエピソードかもしれません。
少佐と自動殺戮人形 あらすじ
軍人であったギルベルト・ブーゲンビリアが、「それ」と出会ったのは、兄と数年ぶりの邂逅を果たしたときだった。兄のディートフリートは、ギルベルトに武器として、一人の少女を与えた。
命令をすればどんな人物でも殺す。彼女は自動殺人人形だった。
少女はギルベルトの命令だけを聞き、人を殺す。
小さな少女が多くの人を殺めることを危惧したギルベルトは、少女にヴァイオレットという名前を与え、共に戦場で戦うことを決意する。
ヴァイオレットは並外れた身体能力で戦場を駆け、勝利をもたらしていく。
そして、最後の決戦で、ヴァイオレットとギルベルトは致命傷を負ってしまう。
自分の身を呈してもギルベルトを守ろうとするヴァイオレットに、ギルベルトは愛しているから生きて欲しいと伝える。
「……わかりません、少佐……」
「あいって、なんですか」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン(上)
あらすじに含めるかとっても迷いました。盛大なネタバレになってしまうのではないかと思ったからです。
ヴァイオレットが自動手記人形になる前のお話です。
過去編です。
そしてここから、ヴァイオレットが自動手記人形をしている理由、過去との邂逅へと移っていきます。
ここから本編がはじまるという感じでしょうか。
ちなみに、これは上巻ラストエピソードです。笑
これまでは、ヴァイオレットと、ヴァイオレットに関わった人たちの小さなエピソード集のような形でした。
その中で、ヴァイオレットはある言葉の意味を探しています。
それが、「愛」。
どうして愛の意味を探しているのか、その答え合わせが、この上巻ラストエピソードで入ってきます。
そしてここからは、ヴァイオレット自身のお話へと移り変わっていきます。
スポンサーリンクヴァイオレット・エヴァーガーデン 原作小説 下巻 あらすじ
軍事病院で目を覚ましたヴァイオレットは、そこに少佐の姿がないことに気づく。それでも少佐の影を追い続けるヴァイオレットに、ギルベルトは死んだと伝えられる。
戦争が終わり、戦う大義を失くしたヴァイオレットは、人としての人生を歩まされることになる。
やがて、ヴァイオレットの後見人になったホッジンズが始めるという郵便社で、ヴァイオレットは自動手記人形として働きながら、あのときわからなかった「愛してる」の意味を探していく。
「わかるように、なりました」
「……愛してるも、少し、わかるのです」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン(下)
ヴァイオレット・エヴァーガーデン下巻。
ここからは、大切な人の残した言葉の意味と、その人の面影を探すヴァイオレットの物語です。
下巻は恋愛メインです。(個人的な体感です)
ラストはどうなるのか、ギルベルトは死んだのにどうするのか、などなど。
その答え合わせはぜひ、本編をお読みいただければと思います!
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 感想
自動手記人形という、少し変わった設定の主人公が織りなす、感動がぎゅっと詰まったお話です。
情景が浮かぶような丁寧な描写が多く、ネット小説を流し読みしてしまう日々を送っていた私に一石を投じた作品です。
私はこのお話、実は表紙買いをしました。
イラストがとっっても好みだったのです。
でも、中のお話も期待を裏切らない繊細で優しい物語たちでした。
本当に買ってよかったなと思うお話です。
私はこのお話はとくに、女性にぴったりではないかと思います。
表現に、女性に刺さる(感情に訴えかける)方法がとられているのがよくわかるからです。
余白の取り方、感情に迫る言葉などなど。

ふとしたときに読み返したくなるお話です!
繊細な描写と感情を揺らす文章です!
上巻はとくに短編のようになっているのですが、一話一話、登場人物の背景や気持ちがしっかりと書かれていて、最後にはうるっとくるようなシーンが盛り込まれるような構成になっています。
ほんの数十ページしか登場しない人物に感情移入させて泣かせる技術は、本当にすごいなと思います!
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの魅力

やっぱり、言葉と感情移入でしょうか
このお話の特徴かなと思いいますが、とにかく感情をゆさぶってきます。
お話自体は三人称で書かれているのですが、時折一人称(というよりもがっつりモノローグ)が挟まります。
地の文に直接モノローグが書かれているタイプのお話です。これは、上手くないと読者をかなり混乱させてしまいますが、上手く使えば感情を揺さぶるのだということが、読んだらわかると思います。
私がこのお話で学んだことは、本当に上手な人にかかればどんな表現方法でもおもしろくなる、ということと、タブーなんてものは幻想である、ということでした。
面白かったらそれでいいのです。
それがエンタメで、小説で、物語なのです。
主人公がなぜ自動手記人形をしているのか、というのは最初は語られません。
ヴァイオレットは容姿端麗かつ万能で、どこでも暮らせそうな感じがあります。
そして、手紙を書くのに感情がわからないという矛盾。
それが、どうしてヴァイオレットが自動手記人形になったのかという理由とともに、少しずつ明かされていきます。
少し変わった自動手記人形という主人公と世界観。
しっかり目的があり、この設定にした理由というのがちゃんと存在するのです。
主人公と設定の合致が気持ち良く、短編という形式でも一本のストーリーとして通っているところが、長編としても面白くさせているのだと思います。

設定や世界観ストーリーなど、面白さがいっぱいの作品です
ヴァイオレット・エヴァーガーデンを読むのにオススメな人
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、全国の書店、または京都アニメーション公式通販などから買うことができます。
- 地の文を読むのが好き
- 綺麗な描写を楽しみたい
- ラノベやネット小説より一般小説を好む
- 泣けるお話・感動するお話が好き
- 西洋風の舞台が好き
ぜひ原作を読んで欲しいですが、アニメ化もされている作品ですので、そちらから観てみるのもいいかもしれませんね!
最後に

以上、おすすめ作品でした!
この作品は、アニメ化映画化もされたとっっても有名な作品なので、知っている方も多かったかと思います。
原作を読んだことはなかった!という方は、ぜひ、原作もお手にとっていただければと思います。
小説ならではの表現方法で、心を揺さぶるシーンがいっぱいです!
ふとしたときに読み返す、そんな一冊として、どうでしょうか?

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございました!





